welfareを福祉と訳すことへの違和感

サンデル教授の正義の本の初めの方で、おそらくwelfareを福祉と訳していた。「幸福」とか「幸せ」って素直訳した方がしっくりくる。福祉って言ったらおじいちゃんとかおばあちゃん、障害のある人とかのケアのイメージが強い。介護とか生活保護のイメージ。

たしかに福祉を辞書でひくと「幸せ」のことだと書いてあるが日常レベルでは広義での福祉の意味、すなわち幸せはピンとこないのが普通だろう。

翻訳家が辞書に基づいた翻訳を行うことは当たり前のことだが、一方で日常・一般レベルの視点を欠いていると、こういった気持ちの悪い訳になる。そのいい例だと思う。