マンガ日本の古典「信長公記」の感想

マンガ日本の古典のセットを買った。最近少しずつ読んでいる。平家物語太平記は素晴らしかった。

信長公記も面白いだろうなと思ってページを開いてみたが…

 

なんだこれ!? 

 

酷すぎる…

 

著者は「小島剛夕」という漫画家である。勉強不足で知らなかったが、聞いたことのある作品をたくさん書いているので(おそらく)超一流の漫画家だ。

 

とにかく何が酷いかというと

 

・なによりも絵が下手すぎて読む気が失せる。良く言えば味がある言えるかもしれない。しかし明らかに雑なのだ。戦火から逃げ惑う一般人とか小学生のお絵かきレベルで笑える。プロがやる仕事だろうか。

・基本的に吹き出しがない。「無駄な」というと怒られるかもしれないが、無駄な情景描写が無駄に多い。さらに基本的には古語で書かれた原文がそのまま載っていて意味が掴みにくい。結局信長は何をしたのかよくわからない。大人なら調べたりしながら読めばいいかもしれないが小中学生が読んだら意味不明だろう。原文を載せるなとは言わないが引用程度に留めるべきだろう。それ以外は現代語で書くべきだと思う。

 

 

 

作者はそもそもこのマンガシリーズの主旨を理解していないのか、もしくはやっつけ仕事なのかどちらだろう。ぶっちゃけ原文そのまま載せるなら漫画というとっつきやすい形式を取る必要は全くない。本で読めばいい。これなら日本の偉人シリーズ的なやつで織田信長を買った方が100倍勉強になる。また、映画的な描写を目指しているのかもしれないが、それなら織田信長を題材にした映像作品を見たほうが100倍面白い。あと太田牛一にこだわってるみたいだけど原作者には正直興味ない。Wikipediaよめばいい。マンガという形式でしかできないことをマンガの読者は求めているのに、これじゃあ回転寿司に行ったのに汚い手で握った出来損ないの寿司を出されるようなものだ。読者は回転寿司が食べたいのだ。本格的なお寿司を食べたいなら勝手に高級寿司屋に行くわい。回転寿司をバカにしているわけではなく、ニーズが違うということだ。手軽だけど食べ応え(読み応え)のある回転寿司を求めているだ。