勉強において最も大切なこと

勉強で最も大切なことは「定義を正確に認識すること」である。定義を明瞭明確にとらえることで、上に上に積んでいける。よく学校や塾の先生は「土台を大切にしましょう」という。だが、土台や基礎という言葉は不明瞭だし漠然としているから良くない。土台の中の土台は定義であると私は考える。

 

 

・定義とは何か?

そもそも世界は乱雑である。学問とはこの乱雑な世界を言葉という一種の枠組みで囲ってやることから始まる。もっと別の言い方をすれば、世界はぐにょぐにょ動いていて止まらない。この不動の世界を言葉でひとまずピン止めする。すると、いったんは止まってくれる。すると観察しやすい。このように言葉によって世界の一部をピシッと線で囲ってやったり、ピンで固定したりすることが何かを定義するということである。もちろん物事には例外がありすべてを定義することは不可能である。しかし昔の偉人たちが長い時間をかけて行ったこの作業は、かなり正確に世界をとらえることに成功してきた。

 

なぜ定義が大切なのか?

一言で言えば、学問はすべて定義の上に成り立っているからである。受験勉強は閉じられた世界でのお遊びに過ぎないが、それでも当然学問としての性質を持つ。私は小学生のころ勉強が非常に苦手であった。進学塾に通っていたが成績が伸びない。結果、志望していた中学校は一つも通らず、滑り止めの滑り止めに入った。中学校に入っても成績は振るわず、言わずもがな高校でもダメダメだった。浪人して時間がたっぷりできたので自分の勉強を見直した。すると今までの自分は自分の頭のイメージだけで世界をとらえようとしていたということに気が付いた。正確に言えば、授業で先生が言っていたことを自分の頭というフィルターを通してモヤっと理解していたのだ。それから時間をかけて「定義」を意識した勉強をした。時間はかかったが学力は着実に伸び、国立の医学部に何とか滑り込めた。

 

どうやって定義をとらえるのか?

よくわからん予備校教師や塾の先生が書いた参考書ではなく、国が定めた教科書をしっかり読んでください。勉強ができる人にとっては当たり前のことだと思いますが。人の話を聞くのが苦手な人こそ教科書がきっちり読めるようになれば劇的に成績が改善されれます。もちろん授業も大切だけど正直な話、教科書を執筆している先生(大学教授など)の方があなたを教えている学校や塾の先生よりずば抜けて賢いです。教室の先生のお話は、あくまで「お話」としてとらえておきましょう。

 

 

そろそろ疲れたのでやめます・・