嗣永桃子さんと和田彩花さんについて
一つのハロプロの時代が自分の中で完全に終わった。嗣永桃子さんが卒業した時(2017年6月30日)にもそう思ったが、あのときは「あやちょがまだいる」ことが一つの気慰みであった。今回という今回は、俺もおっさんになったなと思った。
ハロプロ史上で最も好きだったのがこの二人。
彼女らの素晴らしさについて書くと各々本一冊かけてしまうが、今回は共通する点について書きたい。
一つは「やりきる力」。
どんな世界においても、何かをやり通すことは大変だ。そしてそれをどういった形で終えたのかは、アイドルという枠組みを超えた一人の人間としての生き方が現れる。
退職代行なるビジネスが横行する昨今、そんなキレイゴトは流行らないかもしれないが、二人は自分の信念を最後まで貫き通し正々堂々とステージを去った。
外見や立ち振る舞いには対極的な部分があったが、その姿の中に節を曲げない生き方を見るたびに、砂漠の中でキラリと光る宝石を見つけたかのような嬉しさがあった。
もう一つは「探求心があり賢い」。
これは上と被るところもあるが、特筆すべきだと思う。アイドルをしながらでも大学に通ってる人は大勢いるが、彼女らほど明確な目標をもってコツコツと大学に通い続けた人は稀だろう。もちろん勉強が全てではないが、人生を本当の意味で豊かにするものが何かということを彼女たちは本質的に見抜いていたのだと思う。箔をつけるためではなく自分が本当に学びたいこと学んでるという印象を受けた。浪人経験のある身としては彼女たちの存在は非常に刺激的だった。
最後ですが、
嗣永桃子さん、僕の青春でした。ラジオにもよくメールを送ってました。あなたの存在でどれだけ強く生きようと思えたことか。同じ空の下で生きてることを思えばどんな苦労もちっぽけに思えます。
和田彩花さん、卒業おめでとうございます。あなたの修行僧のようなストイックさに心を打たれました。アイドル像に苦悩しながらも突き進む姿は見ていて気持ちが良かった。大好きな美術の勉強に好きなだけ打ち込んでください。これからも応援してます。