車社会について

化石燃料がいずれ枯渇すると叫ばれている中、多くの大人たちが車を乗り回しているという矛盾が子供心に許せなかった。将来の世代に対して余りに無責任ではないかと。日々の忙しさに忙殺され、目先の便利さに長期的な視点を失い、また惰性的に生きる大人たちを心の中で軽蔑していた。そもそも車という存在自体無駄の多いものではないかと思っていた。

 

しかし、その件に対して私は具体的な解決策も、自分の中でさえ、提示できぬまま大人になってしまった。そしてつい先日、周りに流され運転免許を取得してしまった。

 

自分がかつて納得のできなかった「大人」の一人になってしまった。